もしあなたが企業経営者、そしてそれが自営業レベルの小さな会社だった場合で新型コロナ感染の疑いが生じた場合、何をどう考えてしまうのか?たまたま事情があり先日救急搬送、入院してしまった自身の経験を振り返り、健康な経営者のの皆さんの心構えの一つとしてレポートをしてみます。
Contents
1.すでに退院しましたが、これまでの経緯について
実は文化の日の翌日、11月4日から10日間、かかりつけの大阪市内大規模病院に入院しておりました。備忘録としてこの間の自身の健康状態、経緯を記しておきます。
a)10月初旬
前月からのトラブルのため持病の内臓疾患が悪化、それを低減する薬剤を多く飲み、抑えようとした結果、その薬が無くなる。結果、クスリが切れて倦怠感の増加と体調不良が増大化。
b)中旬、検診で処方箋を手に入れ、早急に常備薬を補填するべきだったのだが、予約日当日、急激に悪寒を感じ、体調悪化が重なり検診をキャンセルした。
その後、検針日の再設定を依頼するべく何度も病院に電話するが一切つながらない。4回線あるのだが事務機能のマヒだろう、新型コロナの影響である。
c)腹水が溜まりはじめ、これまで外科手術してきた関節、筋肉が痛みはじめる。熱はないが、運動能力の明らかな低下を自覚する。そしてこの間、講演や会議などに少々無理と配慮をしながら参加す。
d)下旬、固形物が食べれなくなる。酒も飲めない。ここより緊急搬送された11月4日まで、ナッツと果物しか胃に入らなかった。悪寒、下痢もひどく「新型コロナ感染」が頭をよぎる。PCR検査などを検討するが、身体の動きそのものが付いていけない。
F)11月2日の段階で歩くこともできなくなった。タクシーで病院への移動もままならないと推測し、翌朝自分で119番連絡し、入院に至る。
g)ICUで処置、PCR検査の結果は陰性。ただし極度の栄養失と腹水黴菌が確認され、薬物治療、その後退院の末自宅療養、現在に至る。
2.陽性はすなわち、個人、法人、家庭の破壊を意味する
もしかしたら、新型コロナ感染?と意識しはじめてからは「どこで感染したか?」を想像します。高校生と二人暮らしなので、結論的にはいつ感染していても不思議ではありません。潜伏期間などを考慮して推測しますが、その後の自分の出会った方々をピックアップし、それとなく電話したり、無事を確認したり…ただし「自分に感染可能性がある」とは口が裂けても言えません。
明日からの仕事のためなのです。なぜなら感染した場合、起こりえることを想像してしまうからであり、ご存じのように魔女狩りに近い現象が紐づけされ、零細企業、法人としても、たとえ回復しようが「死」につながります。それでなくとも死に体のような観光業界におり、そのなかで危機管理や接客、プログラム開発を本業としている立場ですゆえに。
そもそも内蔵系疾患を持ち、左腕を除いて無事だった部位はありません。重篤化していても不思議ではないのです。とはいえ自分のことよりも、得意先やパートナー企業の皆さんへの感染拡大を憂慮することになります。きわめて親しい方々には正直にお伝えし、いくつかのキャンセルを申し出ましたが、この判断は正しかったかどうか?新型コロナ感染に関する零細企業経営者は迷うわけです。
おそらく同様の判断から、PCR検査そのものを受けようとしない経営者は少なくないでしょう。強くそう感じました。陽性はすなわち、個人、法人、家庭の破壊を意味すると勝手に解釈するケースは多いと思います。リアルな感染者数は、感染可能性という思い込みリスクが解消されない限り、リアルな数字にはならないはずです。
3.陰性確定で実にさばさばしたものの…
退院後順調に体調は回復、平均体重64キロの私は入院当時76キロありました。手厚い処置により腹水は減り、現在はハラ8分目とまではいかないまでも6分目まで三食、食べております。思い出せば入院中のコロナ対策も大変でした。陰性とわかった後で安心して気が付いたことですが、ノートPCとスケジュール帳と財布が入ったカバンだけ持って緊急入院したのは、自宅から徒歩10分以内のなじみのある病院だったため。後日着替えや老眼鏡などなど、息子に持ってこさせるつもりでしたが面会は絶対禁止。「院内の隠れ面会はやめてください」というPOPがあちこちに掲出されている。
荷物は所定の宅配業者の消毒を経たうえで、送ってもらわねばなりません。また、緊急搬送の救急車は発車するまでに30分以上かけて要救助者のチェック。驚いたことに体温がその折38度を超えていたので、例の感染防止カーテンで遮られたままヒアリング。行動履歴などを綿密に説明(スマホ追跡システムを見ようとしたら「スマホは触らないで」と指示されました。さらにICUで感染判定が出るまでの7時間…やたら冷たい風の出る空気清浄機の下で毛布1枚(布団は感染リスクが高い)で待機…など。
もしこういった入院の可能性がある方は、万が一のために緊急入院セットなどを防災グッズなみに準備されることをお勧めします。
4.かくして自宅療養後、現場を続けてます
面白いもので、腹水が90%近く排除され、食事医療法と投薬を続けたために体調は万全です。と、こういうことが書けるようになったのも「完全復活」に近くなったからであって、もし不安要素を持ちながらでしたら、ケロッとトロはできなかったでしょう。相変わらず関節関連、外科的後遺症は残っており、おかしな歩き方をしておりますが、そろそろノルディックウォークあたりから再開し、9月以前の体調にならし、もどしていこうと考えております。
5.新型コロナがおよぼす隠れた影響
今回の騒動は隠密ではありましたが、非常にいろいろ考えさせられました。
電車の人身事故のニュースがさらりと流れ、迷惑だ、困った…といったSNSを見かけるにつけ、この自殺された方は零細企業経営者ではなかったのか?とかいらぬ想像もしてしまいます。人類全体における新型コロナの影響は計り知れません。中東や、アフリカ、南アメリカの情報などを備えていく必要なども感じます。
特に日本においてはアベノミクスの大失敗意を棚上げしたうえで、すべてを新型コロナの影響で逃げ切る方向なのは見えみえで、そもそも弱かった社会のあらゆる部分が先に「やられて」います。
さて、パラダイムは変わります。今回の事件を自分自身の肥やしにいして、新しい地平を耕していく必要を強く実感しました。ということで…元気ですよって、お仕事のご依頼、熱烈お待ちしております!
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