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観光というティラノサウルスは

新型コロナ感染症の拡大によって観光産業、特に大打撃を受けた旅行会社。航空、鉄道、船舶、ホテルなどなどを巻き込んでそれぞれ瀕死の状態になりながら、さまざまな生き残り手法を模索しました。そこには観光の進化という光明も見えかけていましたが、緊急事態宣言が解除されると一斉にこれまで同様のマスツーリズムに反転しています。私的に感じるのはこの反転が絶滅を示唆し、観光がティラノサウルスたちに見えて恐怖を感じるのです。

外貨の獲得で成立していた国々

旅行会社,観光産業,瀕死

タックスヘブンはもちろん、ギリシャ、イタリア、エジプト、ハワイなどの島嶼国などにおける観光産業は国の生命線として不可欠でした。いうまでもなく海外のお金持ちが通年で訪れるわけで、関わる事業者は数知れず、超巨大産業に膨れ上がりました。

その昔、タイに視察旅行に行った際、バスを手配している元締めが宝石商だったこと(立ち寄るみやげ店のキックバックがでかい)など、異業種も参入しやすいという利点もありりました。韓国はキムチ屋さんが手配してたかしら?

コロナのなかでの試行錯誤

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まぁ、これらがぶっ飛んだ2年半でした。そして雇い主は人員カットをしたり、ホテルなど物件そのものを売却したり、笑えない状況が展開するなかで周辺地域内での長期滞在やオンラインツアーと物販連携、そして観光そのものの価値を問い直す動きが広がりました。いうなればティラノサウルスのサバイバルゲームです。

特に日本においては、3泊4日以内のあわただしい物見遊山といった旧来の旅行スタイルに一石を投じる動きが散見でき、実際それらは成功しています。逆に日本の観光スタイルをインバウンド客に押し付けて繁盛していた「古都の民泊」事業などは、死滅に近い状態になっています。はたから見ていて、これは淘汰であると感じてました。

隕石(コロナ)絶滅はしなかった

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イギリスほか主要国で見ていくとワクチンの広がり(集団免疫)で、かなりの規制が緩み、感染者が微妙に増減を繰り返すなかでもティラノサウルスを生存させる取り組みがはじまっています。それが正しいのかどうかは、もちろん判断しかねます。もちろん観光先進国にとって経済とのバランスは必要ですが、かなりの不安要素を含みます。

私の周りでも修学旅行をはじめ、国内旅行への些末で急展開的なキャンペーンが準備されています。衆議院選挙が一つの節目だったようですね、二階にいらっしゃるティラノサウルスさんは現在大人しいですが。

6600万年前、巨大な小惑星が現在のメキシコに衝突してティラノサウルスなど生物の75パーセントが死滅したといわれます。そのときも、何とか生き延びようとした奴もいたでしょう…現在の観光産業を見ると、そんな風に見えてなりません。決してこの先、何十年も維持できる産業スタイルではなかったのですから。

既存の観光産業は非常に稚拙

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ドライブインに入ったらコミッションとか、もっと古いタイプでいうと駅前の観光案内所で予約したらキックバックとか…すでにDXとかMaSSというような時代で、決済サービスに全部持っていかれてます。いわゆる観光協会などは“うっすら気づいている”はずなのに対処できてないところが多いように感じます。今後パーソナルモビリティー、EVなどへの転換が必要なのに。

リモートでのオンラインツアーやVRは以前から指摘しているように、観光消費には結びつきにくいでしょう(その失敗も活かせよと言いたい)。何度もその地に訪れたくなるような、試行錯誤を続ける必要があると強く感じます。

モササウルスなんて奴もいた

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同じように絶滅していく生態系頂点のなかにもモササウルスというとんでもないやつもいて…もう少し長生きしてたのかもしれません。陸上の戦いからいち早くのがれ、海で進化してきたやつら。

同じ観光産業に関わるなら、私はモササウルス的な業務様式をめざしたいと考えています。観光産業そのもの、実は不完全ななかで発達したものとして考え、そのなかでの多様性を広げたいなと。交流人口ではなく関係人口の拡大、6泊7日以上の滞在形式など…。いくつかのプランを持っています。

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父親のあり方,記憶,教え父親のあり方を知る父親

6泊7日滞在,観光産業6泊7日以上滞在ができそうな市町

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