石原裕次郎は根城にしていたとか…高倉健、岩下志麻、丹波哲郎、勝新太郎、ミヤコ蝶々、森繁久彌が愛した神戸の北野クラブ。実はここで“歌って踊れるダンスパーティー”を企画運営したことがあります。
北野クラブを拝見して、私しかできないと感じる
ループ状の階段、音響、お食事。そして何よりもネームバリューでした。ただただ、私がひきつけられたのは日活映画が残っている、香っている雰囲気でした。ひょっこり裕次郎が扉を開けて出てきても「お疲れさん」と言えるような感じなのでした。ここでダンスしたい。強く思ったわけですね。
当時「おとな旅 神戸」という着地型観光商品の造成で丸一年間…エネルギーを費やしました。その初年度のエンディングにこの企画「あのころの社交場を一晩だけ再現。スター気分で歌い、踊って過ごすKITANO CLUBの夜」をぶつけたわけです。もうこの企画は、俺の話を聞け!で進めました。笑ってしまうのですが当時、左足の軟骨がバラバラになり手術で縫い合わせていただいて入院中(病院抜け出して)現地に行きました。
ちんどん通信社、東西屋さんほか皆が支えてくれました。
「あの宍戸錠とかが港町で暴れる前のダンスホールやりたいねん」という意味が分かるような、わからんような依頼にちんどん通信社「東西屋さん」はじめ私の話に耳を傾けてくれました。皆さん、私よりもずっと先輩です。今考えるとなんて暴挙をやったのかと反省します。
ステキなバンド、ステージプレーヤーを予算をはるかに超えて集めてくれました。
神戸ならではのノリ
神戸というところは面白いです。整えてセッティングしてあげると、皆さんは行ってくれます。自然に動いてくれます。ただ、面白かったらええ…という大阪のノリとはちょっと違います。あたしにふさわしいわ…と感じてもらえれば、もうすでに入っているわけです。参加費はかなり高額、ドレスコードも指定しました。セグメントしたわけではあります。そのあたりが神戸らしさかなと。
まぁ、踊る踊る、歌う謳う。涙を流しながらバックヤードで見ておりました。小ネタですが…えらいVIPも踊ってらっしゃる。
「おとな旅神戸」は現在も続いている
まあ、わが子のようなものではあります。「おとな旅神戸」は現在も続いています。さすがにこういったハテンロウな企画はありませんが。2年目の協力を要求された折にお役所の偉い方に「なぜ協力しないか?」と問われて、ほかにもいろいろ不満があったのですが「あんたらえぇかっこしぃなので」と言って部屋を出ました。
ま、大阪人なんですね…といまさら考えるとその通りなんですが私、このまま地元で運営継続できるなと見切ったので、そういう言葉を残したのでした。結果的には良かったと考えております。
「おとな旅神戸」公式サイト
https://kobe-otona.jp/
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