一年で50泊ぐらいキャンプ生活をしていた全盛期から、かなり大人しくなった今日にかけて私のブーツ選びは一貫しており、いいものを永く使っています。改めて並べてみると今日のアウトドアブームにおけるチャラいものではなく、定番中の定番というものが選択されています。その精神とともにホンモノを入手したいあなたへ、購入のご参考になればと考え、ご紹介します。
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いま履くとすごく重いダナー・ライト
軽量でゴアテックッス利用という当時としては最新であったダナーライトを購入したのは、1992年、38,000円でした…(現在は50,000円以上する!)。米国で履いているおじさんを見かけて帰国してから購入したと記憶しています。この子はわが社では珍しく1代目…しかし修理に3回、米国ポートランドへ渡米しており、ビブラムソールを張り替えてもらいました。職人さんも覚えているのか、毎回細かな皮の部分を修理してくれます。3年ほど前に修理した折「もうちょっと大事に履け!」と英語のメッセージカードがついていました。
ちょっとした山行き、森林保全活動、外国旅行などでもちろん現役です。現在流行のラバー系新素材などから考えると、ライトといいながら非常に重い。しかし、山の入り口のごみ箱で新素材のソールだけが捨てられている実情を見ると、わが身に何かあったとき、確実に守ってくれるのはこういうブーツだと常々考えます。余談ですがソール張替えコストは…30,000円近くいたします。
・DANNER LIGHT ダナーライト
(公式サイト)
https://jp.danner.com/products/index.html
中学3年生から履いたドロミテ・チロリアン
この子で三代目。弊社の渡邉を語るうえでトレードマーク化しているのが、このドロミテのチロリアンブーツです。普段使い…冠婚葬祭ではもちろん使いませんが。歩きやすさはもちろん、バイクやクルマの運転にも適しており、自分の足のサイズにあってくれば非常時にも強い味方になります。
大変困るのは脱ぎ履きで…引っ越しの作業など(高校~大学のバイト)しているときは面倒でした。1代目はソール交換前にかかとがつぶれ、就職したのちガムテープで補強。カッコ悪いと当時の社長から怒られ、みっともないので二代目購入。2回ソールを張り替えて10年ほど。現在の三代目は独立開業の折購入し、張り替え3回目。2回目以降は国内での作業ができなくなり、1回2万円ほどかけてイタリアへ。現在は販売されていないようですが、18,000円前後で購入しました。現在26歳ということんあるのですが、次はもう手に入らないでしょうね。
・DOLOMITE ドロミテ
(公式サイト)
https://www.dolomite.it/it/it/
ウォーキングでも使うホグロフス・ロックレジェンド
コインソールで水辺も安心。一体型ソールは忌避していたのですが、ダナーとドロミテの中間領域で雪道でも履けることなどから購入、25,000円くらいだったか?現在は絶版。一番役立つのは都市近郊の中低山で、杭がつけられた遊歩道やアスファルトが混在するフィールドも歩きやすい。
実はこのブーツの恩恵を実感するのは、左ひざ半月板の損傷後。その手術以降、歩き方に変化が現れ、それを矯正するうえでも『拇趾内転筋横頭』(一番力のかかる指の下)をしっかり並行で道に押し当てることを意識する歩行を取り戻しました。
なお…またもや昨年、右足かかとを損傷してしまい、現在もノルディックウォークでホグロフスのお世話になっております。
ホグロフス
(公式サイト)
https://haglofs.jp/
チャコサンダル・z2は普段雪駄使い
いわゆるクラシックz2ですが、コインソールではなくChacoGrip ラバーコンパウンドでもなく「STEALTH(ステルス)ソール」のバージョンを2012年にまとめ買いしたので三代目になります。河原での活動はもちろん、普段の雪駄代わりにも使うため消耗が速い。1万円ぐらいなので、十分価値はあると思いますが水辺、特に石の多い河原、ビーチでの利用が前提なら、普段よりもワンサイズ大きめがよろしいかと。
なぜならば、冬場であってもチャコサンは無敵で、これに靴下、それも2枚重ねなどで使うことがあるという点と、細かな砂や石が足首を振るだけで出ていきやすい点。さらに河原の石はぎりぎりのサイズで歩くと事故、けがにつながりやすいのです。
原稿品のChacoGripはまだ試していませんが、もともとラフティングガイドが家内制手工業で立ち上げたコロラド州の企業。名折れになるような商品は出していないでしょう。
・Chaco チャコ
公式サイト
https://www.chacos.jp/
カヤックという特殊環境ではアディダス・クロベ
もともとadidasという会社はウォータースポーツ関連に適したブーツを作り続けていますが、近年人気がないためか本格的なものは拝見しません。しかしその系譜をつないだのがkurobeという「ちょっとクライミングにも使えちゃう」ブーツでした。本格的なクライミングブーツも今では発表されていますが、その変化経緯の中で作られたkurobeシリーズが意外にもカヤックに適していました。なのでこの子は3代目。実は4代目も並行して利用中。現在は絶版品です。
スポーツジムでの利用や夏場のウォーキングでも有効で、ウォーターブーツ特有の「臭さ」が残りません。また砂や砂利はほとんど入りません。この点に関しては永い間カヤックに乗っておりますが、実に優れております。しかし…あまり着用しているカヤッカーを観ないことも事実で…。1万ちょっとしましたので、あまり購入されっる方は少なかったのでしょうか?
・adidas アディダス
公式サイト
https://shop.adidas.jp/item/?sport=outdoor&category=footwear&page=1
とまあ、いろいろ書きましたが、定番としてお勧めできるアウトドアブーツ、わが社ではこういうラインナップになります。ご一読いただいてお分かりになると思いますが、使えなくなったから捨てる…というようなブーツを認めるわけにはいきません。購入価格の何倍か必要になっても、生き物の皮を使ったものはなおさら使い続けるべきです。最初から使えないブーツは、すでに話にはなりませんが。
余計なことを加えますと…人生最悪のブーツセレクトになったのは米国の著名メーカーのチェーンソールでした。皮とガムの部分の突起が足を傷つけるわ、地下鉄構内で滑って大転倒するわ…半年で人に譲りました。現在も「定番ブーツ」として紹介されていますが、書いているその方は、実際にお試しになったのかどうか?はなはだ疑問です。
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