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奄美大島を1泊2日で走りまくってきました

雑貨店?小売店?シマの場合はどれがどういう店か、よそものにはわからないところですが…

奄美大島にはもちろんコンビニもあって、念願の「サンドおにぎり」を入手することができました。想像していた通りスパムミンチをふんだんに使ったご飯との相性はよろしく、美味しかったのです。

徳之島への視察案件があり、どうせなら奄美大島も見てこようと所定日程よりも少し時間を費やして奄美大島へ前ノリ。というのも南西諸島はなんだかんだとあそびに行った経緯があるものの、奄美大島は行ったことがありませんでした。

徳之島とのバランス(沖縄本島とのバランス)も知るうえで、直前に入り、肌感覚を養うつもりでした。サンドおにぎりは、大阪で販売しても人気商品になるでしょうね。なぜなら奄美大島周辺諸島とのつながりがある方が多いから。

奄美パーク

ショチョガマ?ミキ?カシキ?

空港でレンタカーを借りてのろのろスタートして、まずは定番地域の図書館や博物館をめぐります。図書館はわかりませんでしたが、鹿児島県奄美パークに立ち寄りました。

>>> 鹿児島県奄美パーク

鹿児島県立というわけで薩摩な雰囲気(これもバランス)があると推測して。やはり県立、薩摩パワーはすごく展示展開に重厚さを感じました。世界自然遺産登録に向けての企画展示に「ショチョガマ」の解説があり一番惹かれました。

祭りを呼びかけとして、新生児の健康祈願、豊作祈願として片屋根の建物を造り(その実態はよくわからなかった)大勢の男性が屋根に乗って祝詞を唱えるとのこと。その後、倒れた屋根の上で豊作を祈る八月踊りを執り行うとか。

宮古島や久米島などでいろんな祭禮神事を知りましたが、このショチョガマは全く知りませんでした。東を向いて構造物を壊すということはニルヤカナヤ(ニライカナイ信仰)への結びつきを感じさせますね。

田中一村記念美術館

田中一村記念美術館で足止め

田中一村の掛け軸、素晴らしい。もともと大好きでした。日本画でありながら植物の描写に建築パースのような鋭角が用いられ、そのなかにやさしい鳥たちが舞う。そんな印象でした。

まあ、実物拝見したら、そんなものではない。筆圧といいますか、筆運びを実感してしまいます。

>>> 田中一村記念美術館

圧倒され、ここまで2時間の予定があっさり4時間経過。もちろんコピー品で結構なのですが、何かウチの床の間に飾れる記念品を求めましたが、それはなし。あとでお伺いしたが、某国営放送局その他が版権をなかなか利用させないということ。残念でした。

大島紬村

ガイドさんがもう味があり、大島紬村

>>> 大島紬村・大島紬製造工場観光庭園

へ。行政の運営でない独自の展開というケースには離島には多く、非常に個性的であるなかで世界に対応できる施設は少なくありません。大島紬村もその一つと感じました。

こちらも非常に充実しすぎる内容で、くわしくはまた別の機会で触れてみます。予約なしの一人客、平日という訪問で機転が利き、私の意地悪な質問(悪意はない)に対しても丁寧かつ柔軟な対応をしていただけたガイドさんに敬意を表します。

奄美大島の墓

墓地が亀甲墓 五輪塔 金文字入りの平成大理石

トンネルが多く走りやすい道が続くということは、シマバランスを含めた国交省的パワーバランスを感じます。セメント大好きの背景に何があるのか?意外にも高低差がある島の状態はあるにせよ恣意的な道づくりには今後の過疎化、限界集落を発生させるということはよく知っています。

比較的スピードを出しているクルマはレンタカー「わ」ナンバーと感じると、おなじ「わ」の私としてはスピードを落として海岸沿いの集落を走ります。

そうすると意識するのが集落ごとの墓地です。タイルマニアなんかびっくり仰天するでしょうね。亀甲墓、五輪塔、金文字入りの平成大理石の集積です。昭和以降から“墓地における小さな流行”などがあったのでしょう。その変換が歴史絵巻のように面白い。

ちなみに南西諸島ではつい最近まで歴史の教科書で「琉球支配」「薩摩支配」と分断した年表が使われておりました。ちとそのあたりを理解したうえで、沖縄旅行などにGoTOしていただきたいものです。

奄美大島 鶏飯
ご当地グルメ、鶏飯(けいはん)

とまあ仲間と合流するのは翌日夕刻、空港でして実質走り回ったのは1日ぐらいでしょうか?古仁屋などほかにも行きたい所がありましたが飛行機の時間ぎりぎりまででしたので。

仕事柄、そんななかでもご当地グルメ、鶏飯はいただきました。名店、普通の店、ホテルで。旨いというか自分に合う気がしまして、帰阪してから3週間以上たつのですが、3回ほど自分で復元しています。

プロの味にはもちろん届きませんが。しかしながら、こういった地味なことは自分のためになるわけで、それこそ仕事柄、地方を練り歩くことで得た情報(味覚?)を吸収することも大いなるクオリティーオブライフ、ヒューマンネイチャーなのです。

このご時節に大阪からの訪問で「大阪から来ましたけどいいですか?」と言う現実。居酒屋、飲食店の皆様にご配慮とご理解をいただけたことを付け加えておきます。

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