徳之島の闘牛であります。先日視察の折、その最新DVD「ザ・闘牛」を入手しまして楽しませていただきました。闘牛大会が開催される日本各地のなかでも「最も熱い!」と証されるその魅力…10月全島大会が中止となった残念なかですが検証してます。
全島大会…というとことは徳之島には?
全島大会が開催される会場の一つ「なくさみ館(伊仙町)」(各市町で持ち回りとのこと)に訪問しました。牛、いました、少々怖かったのですが、公共的な施設として闘牛場が島のなかに数か所あるという現実に驚きます。
事実、全島大会となると徳之島の方々だけでなく、鹿児島や沖縄、宇和島や東京など、全国各地から闘牛ファンが押し寄せるそうです。さらにお正月や成人式、卒業祝いや収穫祝いなど、おめでたいことがあると闘牛大会が開かれるとのこと。
で、最新DVD「ザ・闘牛」
ということで徳之島空港で買いました、最新DVD「ザ・闘牛」。実際のところどういうものか、大会の雰囲気を知りたくて。
階級別での試合であることは理解でき…戦いの途中で戦意喪失をするところで勝敗が決まる。また、勢子(複数人?)が牛と一体となっている姿に会場の視線が集まっている。地元高校には闘牛部もあり、マイ牛(表現悪いかな?)を愛して育て、この大会に出場するのだといいます。
徳之島観光連盟ホームーページより引用
闘牛大会は戦前まで、牛主同士が相談し合い、島の行事が行われる際に川原や浜などに闘牛場を作り行っていた。戦後、徳之島闘牛組合が設立され、組合規約を作り、入場料を徴収して運営されるようになった。昭和42年に徳之島町、伊仙町、天城町の三町に闘牛協会が組織され、この三町の協会をまとめ「徳之島闘牛連合会」が設立された。
引用ここまで
しかし、よそ者には盛り上がりどころが…
それぞれの牛さんの歴史、出身地、経歴などが見えないと実はつらいのでした。この経験は、はじめて岸和田だんじり祭のDVDを見たときの印象と同じなのです。よそ者には映像制作者の意図が伝わらない(岸和田の場合、現在はかなりわかりやすくなりましたけど)。地域の伝統的な文化は、そうであって良いと思います。
おかげさまで私自身も岸和田祭の動画を作成し、公開している有様ですし。
沖縄の闘牛文化では新型コロナ感染対策の影響で開催が取りやめになったり、無観客試合を動画配信しています。ぜひご覧いただければと思います。
・「ザ・闘牛」Facebook
https://www.facebook.com/okinawakankou.tougyu/
子どもたちに脈々と伝わる闘牛文化
これも全く岸和田と同じで、子どもたちの作文などは闘牛だらけなのですね。これほどアイデンティーが明確なまち、ほこりは貴重であり、このような事例を見つけるたびに泣けてくるわけです。さすが日本!広すぎます、いろいろありすぎます。
さて、このような文化を観光だけに消費させるわけにはいきません。どのような仕組みで維持し、伝えていくかでしょう。
闘牛、シマ、維持、継続
シマ独自な文化であることはわかりやすいですが、新潟、岩手、愛媛などでも闘牛はあります。牛さんとの生活のつながりが感じられます。牛神さんという信仰ももちろん残っています。
特に沖縄方面では「砂糖地獄」という歴史がありました。それとの関連性も決して少なくないと考えられます。それらを全体的に見て、この闘牛。実に興味深く拝見しています。わいど、わいど!
この記事へのコメントはありません。