年1回開催している「さかい自転車リーダー養成講座」が今年も開催され、プログラム制作からかかわった張本人ということで、今年もお話ししてまいりました。道交法の改定、モビリティーの在り方など自転車を取り囲む環境は激変しており、受講者からもシビアな質問を受けました。
Contents
1.堺市自転車利用推進委員さかい自転車リーダーとは?
ここより引用<堺市公式サイトより>
自転車利用推進委員とは、従業員に対し、率先して自転車の安全利用に関する指導を行うとともに、事業所内における自転車利用の促進に努めていただく人材のことです。
年1回開催している「さかい自転車リーダー養成講座」を受講し、終了後の試験において一定の成績に達する成績を収めた方を自転車利用推進委員として認定いたします。
引用ここまで
https://www.city.sakai.lg.jp/smph/kurashi/doro/jitensha/df_iiho.html
実は2003年より弊社では堺市の自転車まちづくりにかかわっており、自転車をテーマとして小学校、学習塾などでの総合学習を提供し、その後、堺市の自転車条例構築にもご協力してきました。現在ではさかい自転車リーダーの養成に専念しております。
2.自転車のあおり運転?道路交通法改定
道路交通法が改定されるたび、教材を修正するわけですが、今年は堺市さんの要望もあり、かなり手を入れました。まずはあおり運転などが問題となりますが、そもそもの課題としてドライブレコーダーの普及が根底にあります。このあたりは恐らく自転車においても小型カメラ、もしくはスマホなどのデバイスが追いつくことにより、さらにシビアなものになるのでしょう。
自転車通勤する社員を見守る意味では、不可欠になっていく可能性があります。しかし加害者の特定という点では、相手の自転車にナンバープレートが付いていません。ICTに対して、根本的な法整備は追いつくのでしょうか?
3.パーソナルモビリティー急速な多様化
もともと歩道走行が可能な道が多い、日本の自転車事情。そこへもって多様なパーソナルモビリティーが増加します。駅や空港での限定利用で最初はスタートするのでしょうけど、すでにキックボードなどは問題となっています。Eバイクは完全に軽車両ですが、速度の増加や普及による単価の低下を見据えると「普通」になる日も近いでしょう。
宅配サービス業者(個人事業主?)などはスマホ確認で歩道、車道で突然停止したりして驚かされることが少なくありません。あおり運転以前の問題として、いい加減全体的な法整備が必要になっています。車いすも速度が出るようになっています、歩道の安全をどう守るべきか?
4.電動アシスト自転車についてもリスクが大きい
自論ですが前と後ろに子どもを乗せ、買い物袋を乗せた電動アシスト自転車は100キロぐらいの自重になっているのでは?一般化し、ヘルメット着用の姿を見ると大変微笑ましいのですが、半面、安価でスピードが出るものが出回っています。危険な存在に化していく可能性を感じます。
道路、特に歩道における走行空間は、どうやらカオス化していますね。ここで自動運転が普及するとしたら「何かあったらメーカーのせい」としてすましていくのでしょうか?
5.しかし…新型コロナア感染症防止化の講習はきつい
そのようなお話を今年はさせていただきました。すでに140人超の卒業生がいらっしゃるこの講座、次年度はどんな展開になるのやら。3年ごとの更新として受講を義務付けているものの、今年度コロナ渦の受講者はさすがに20名未満。
ディスタンス、マスク着用でのスタイルにはさすがに苦労しました。噺家さんたちの苦心努力を強く感じました。しかしまあ、自転車を含むパーソナルモビリティーはこれから、恐ろしい速度で混迷期を迎えるのでしょうね。
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