30年近く河川を見てきたものとして、農薬をはじめ生活排水による水質汚濁…つまりは河川汚染は深刻です。つい10年前、透明だった川があっという間に白濁、エディーには泡が発生しているなど、例を挙げるとキリがありません。ワガコトとするならば、食器洗い洗剤を極力使わないくらしを推奨します。時短にもなるし、手荒れもしません。
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食器洗い洗剤は各家庭でセーブできる
川の水は透明であり、深みに行くと鉱物などの影響で青くなったり、緑になったり…30年前はこんな河川が都市を少し離れれば存在しました。しかし現在、川が透明であることさえ、認識されないぐらい汚染されました。
よくテレビ番組のロケハンなどで地方を案内していると、著名なディレクターが「美しい川ですね!」と、真みどりのダム、バックウォーターを指さしたりして、苦笑しました。川の美しさを知らないのでしょう。その程度の認知で、やれ最後の清流やら、あほな話を作れるものです。
農薬やら土木流入、自然災害による汚濁理由はありますが、川の美しさをとり戻どすうえで、ご家庭でできることは食器洗い洗剤の利用を減らすことです。
農薬やら土木流入、自然災害は対処できないから
経験値として、農業排水の水路など、恐ろしい水が流入します。こういうところは水生昆虫や魚がいません。反対に生活排水が入っている水路は富栄養化しすぎて、汽水域などではボラやらサケのなかまやら、カニなどが多いようです。
当然これらは入り混じって、ごみと一緒に海へ流れ込みます。個人的にはマイクロプラスチックの問題はペットボトルよりも微細な農薬の種類、水道管を潜り抜けた細かなプラスチックが主な原因であると感じています。
まずはキッチンから考え直す。
ラベルに“環境に優しい”と書かれていても、あなたは各種の洗剤を飲めますか?そりゃ無理なわけです。しかし、水生昆虫や魚たち、そしてそれらを食らう鳥たちには飲ませているわけですね。漂白剤なんかそら、あなた、もう…。入浴剤もだいたい飲まないし。
ということで食器洗い洗剤をできるだけ使わない洗い方、これを皆さんにゼヒ実行していただきたい。たいがいのものはきれいに落ちます、流せます。すすぎ洗い不要、手荒れもしません。一度お試しください。
もともと、こういうスタイルは野外キャンプが多かったころから徹底してました。自宅では7年ほど前(嫁さんと別居後)から導入しました。もちろんひどい油汚れなどでは洗剤も使います。しかし、使わないほうが、案外キュキュッときれいになるのです。。
特別な準備は不要。マダムゴールドはおすすめ。
普通のスポンジで全く問題ありませんが、相当以前から私は、なぜか和歌山県海南市にある(株)イシミズのマダムゴールドを使っています。こいつはなかなかへこたれないし、複雑な化学繊維が入っていない。へこたれないということは微細なプラスチックが流出しないということですね。
くたくたが目立ったら、テフロン食器専用に。中華鍋やダッヂオーブンの汚れは、そこそこタワシで落としたあとで古いマダムゴールドで洗うと問題なし。洗剤不使用の洗い物に向いていると実感してます。
通販でも販売している人気商品ですが、大阪南部、和歌山方面のホームセンターで入手可能です。
自立式三角コーナー水切りは野外でも活躍!
コチラは比較的新しいお仲間です、自立式三角コーナー水切り。野外では河原のうえ、自宅では宙ぶらりんにして使っています。ワタや残滓、全部こちらで漉してしまうと、水道に流れるのはほとんど分解可能な水分。そこそこ溜まると小さなポリ袋に入れて縛る。これで全くごみ箱はにおいません。
補足ですが、古式日本の手法としてコメのとぎ汁も忘れるなかれ。油物の調理時など、飯を炊くとき、とぎ汁を古い麦茶入れなどにストックしておき、使用済み油を固めた後、中華鍋などを洗う時に使えます。
一度透明の川を実感していただくと、よくわかる。
自分のこと、我が家の問題として認識していただくには、美しい川を実感するのがベターでしょう。上流に民家のないエリアの川がどれだけ美しいか、お判りいただけます。現在も美しい…と、自信を持ってお勧めできる河川は、かなりの山間部、支流ばかりになりましたが。
とはいえグリーン…ノンカーボン、ブルーオーシャン推進は時代の要請です。急峻な山岳と河川、少ない平野に住む私たちは良くも悪くも「水に流す」文化をはぐくんできました。それだけに、新しい時代の水の流し方を意識するべきです。
食器洗い洗剤を極力使わないくらし、お勧めです。とにかく実践してみてくださいね!
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