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自転車総合学習支援ツールの使い方

支援ツールは「資料」、「ワークシート」と「導入ストーリー」の
 三種類の構成からなる教材です。

教材は「中学年むけ」、「高学年むけ」と大きくわけてありますが、
 厳密なものではありません。
 もちろん、それぞれの教材を組み合わせて活用することができます。

双方の教材を有効に活用して、効率的な授業展開を
 ご検討ください。

 

「資料」について


サンプル(63KB)

 

子どもたち対象と先生むけ資料とが一体になっています。
統計資料や国内外の自転車まちづくりの事例など写真・イラストを中心とした資料素材で、プリントアウトして活用できます。「環境」、「伝統・産業」などのテーマで選べ、180種類をこえる素材を準備しています。

各素材には子どもたち対象の「資料」と、「先生むけガイド」がセットになっており、参考になるリンクも用意しております。また、掲載されている写真やイラストは拡大版(カラーA3)もダウンロードでき、写真だけをプリントアウトして子どもたちの関心を喚起することができます。

資料は全てワード2000にて作成されていますので、先生の工夫にて内容を加工、修正することができます。

 

「ワークシート」について


サンプル(113KB)

 

「調べと体験」を強く意識しています。
自分で空気を入れてみる…そんな日常的な体験から、「自転車に乗っていてこわかった経験」を家族やまちの人にインタビューするなど、自分自身の体験から、話し合い、課題を発見するという手法を導入。もちろん、ほとんどの解答は、まちに出ることで先生と子どもたちで見つけていきます。

A4用紙でプリントアウトし、1ページから最大8ページまで。資料と連動して「環境」、「伝統・産業」などテーマ別にて選択が可能です。資料とワークシートはどちらかが優先するというものではなく、それぞれが独立しているので、先生の工夫で使い方は広がります。
※構成の都合上、一部資料が優先する場合があります。

資料と同様に全てワード2000にて作成。自由に加工ができます。

 

「導入ストーリー」について


サンプル(1.83MB)

 

 

まちの課題に興味を持つお助けツールです。

合計13冊のシリーズ構成で、子どもたちと自分の自転車、そして地域と学校をつなぐ豆本。ワークシートのなかから選りすぐった体験プログラムを自分で体験していくなかで、「やってみたくなる」→「やってトクする」→「またやりたくなる」一連の流れを作り出してみました。

全てのお話「ミッション(使命)」を実施する必要はありませんし、自転車総合学習の導入部分に限って利用したり、こちらも自在な活用が可能です。PDFファイル形式で、残念ながら、こちらは修正加工ができません。

折りたたんで「豆本」になります。

 
基本的な活用方法

T.資料とワークシート中心型

教材を取り出してチェックする

教材集から授業で活用したい素材…たとえば「マナー&福祉」から
「飛び出しは絶対やめる」
を選び、「資料(サンプル)」と
「ワークシート(サンプル)」をデスクトップにダウンロードします。
内容を熟読し、修正の必要がないのでプリントアウトして「資料」、「ワークシート」
両方を生徒の数だけ印刷します。

※修正が必要の場合、先生が独自に加筆訂正できます。

教材をもとに教室で「課題」にふれる

授業でまず「資料」と「ワークシート」の1枚目配布し、読んだ後の感想を
述べ合います。
次に「ワークシート」にそって「どんな道が危険なのか?」そして、
「自分たちの周りに危険な道はないか?」をグループで考えてみます。
子どもたちは見通しの悪い交差点の存在を、はじめて認識することができます。

「課題」の調査、体験の準備をする

次の時間でワークシートの2枚目、「まちの危険な道しらべ」の調査準備を行います。
グループや役割を決め、実際に事故が起こっている危険な場所や坂道、
また、身近な駅や商店街など、調査ポイントを選びます。

※調査や体験は、主にまちや自分の家で行ないます。また、素材によっては
  自転車店、警察署や自転車博物館など展示施設への訪問検討できます。

まちで「課題」を体験、発見を記録する

実際に「危険な道」にどんな特徴があるのか、「ワークシート」にそって台数を
調べたり、スケッチをとります。
自転車屋さんにお話を聞きに行くなど有効といえます。

もちろん教材によっては放置自転車がどのような問題になっているのか、
警察官はなぜ自転車を利用してパトロールしているのか、警察署でインタビューしたり、
駐輪場の方、や自転車を使ってはたらく方々などなど
まちの人々にインタビューすることも可能です。

この、実際にまちに出て体験してみるという行為で得ることができた
自転車から見えてくる「まちの課題」を、今度は教室に持ちかえります。

「課題」を深め、話し合う

発見したことの記録を持ちより危険な道で発見したこと、
また、なぜ危険な道があるのか?
など、いろんな立場になって考え、
どうすれば、まちを安全に走ることができるのか?
などワークシートにそって教室で話し合います。

もちろん、下級生や上級生を対象とした発表会や
交通ボランティアや地域の方々、保護者のみなさんを対象として報告会を
実施するなども検討できます。

解決方法の考察と
次の「課題」への関心を深める

まちの課題について「ワークシート」にそって「自分たちにできること」を考えていく。
もしくは次のテーマへの連動として、「ほかに自転車によって問題になっていること」
または「自転車が役に立っていること」などについて考えてみる。




次の課題発見へと続く…

 

 

U.導入ストーリー中心型

教材を取り出してチェックする

教材集から授業で活用したい素材…たとえば「自転車に乗るルールってなんだ?」から
「正しい乗り方」、「道路交通法」に関するテーマを選び、
「資料」と「ワークシート」をデスクトップにダウンロードして内容を参考にします。

活用できそうな「導入ストーリー」として
「第2話:いつも走っている道をしらべよう」(サンプル)をダウンロード。
生徒数だけ印刷します。

宿題。テーマについての体験で、「課題」にふれる

授業で「導入ストーリー」、「第2話:いつも走っている道をしらべよう」を配布し、
宿題として“MISSION(使命・宿題)”を実施します。
子どもたちは豆本のストーリーにそって、よく走る自転車コースの地図を作成、
同時に「まちの交通標識しらべ」を行ないます。

それぞれの標識がどんなところに設置されていて、
交通標識にどんな意味があるのか素朴な疑問を豆本に書きこみ、登校する。

※「導入ストーリー」での体験は、主にまちや自分の家で行ないます。

「発見」を共有し、「社会の課題」を考える

グループ単位でどんな標識があったのか発表し、情報をまとめていきます。
また、自分の発見や疑問をグループで共有するなかで
交通標識はなんのためにあるのか、自転車に乗って守らなければならない
ルールの存在に段階的に気づいていきます。

また「発見」や「社会の課題」に応じて資料の配布、映像、イラストの掲示なども
行うことができます。

教材を使って「課題」を深める

「資料」「道路交通法ってなんだ」を配布にして、基本的な自転車の交通ルールを紹介、
道路交通法では「危険走行」には罰金も設定されていることを紹介。
自転車が法律のうえでは「軽車両」というクルマのなかまであることを知る。

話し合いから、次の「課題」にむけて考察する。

ほかにどんな法律があるのだろうか?なぜ安全運転が必要なのか?
本当にそんな法律を大人がみんな守っているのだろうか?…などについて話し合う。
「ワークシート」の「自転車はどこを走れば良いのだろう?」か、もしくは
次の「導入ストーリー」「第5話:こわかったことを思い出そう」に連動していく…

もちろん街頭インタビューや父兄の方々へのアンケートなども展開できる
教材となっています。




次の課題発見へと続く…

 

 


自転車総合学習支援ツールで活用できる範囲

■支援ツールは課題発見までの困難さを、身近な体験やインタビューを通じて支援します。
 下図の黄色い部分が活用できる範囲です。
 まとめから社会に対しての「発表」、そして生活のなかでの「継続」については
 先生と子どもたちが一緒に考え、生活に生かすことで大きな成果が得られます。

教材活用法のアドバイス

■中学年を対象とする場合、最初のスタートとしての動機づけを
 【U.導入ストーリー中心型】 にてはじめ、自転車と自分の関係を認識、正しい乗り方を
 マスターした後、
【T.資料とワークシート中心型】を併用。道路交通法などを知るといった
 学習パターンを構築することで、「調べ&体験」の流れを追って
 関心も高くなっていきます。

■高学年対象では【T.資料とワークシート中心型】を中心に組立が有効です。
 ワークシートを修正することで作文形式でまとめたり、
 グループでの発表などを通じて「発見」「提案」「実践」の
 指導ストーリーを組みたてることができます。

 

教材はインターネットエクスプローラー6.0に最適化されています。
※資料集、ワークシートなどを閲覧するにはMicrosoft Officeに含まれる「ワード」、
 または「AcrobatReader」などのソフトが必要です。
※一部資料を印刷する際、「印刷範囲を超えています」などの警告が出ますが問題ありません。
※教材のリンクやメールによる問合せを使用する場合、インターネット接続のための環境が
 必要となります。

 
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