自転車総合学習の実践事例について
平成16年度の試みとして堺市内の3つの小学校を対象に、
4時間から30時間までの総合学習の時間に
「自転車総合学習」を導入していただきました。
その際のレポートを簡単にご紹介します。
■A校4学年(男子48名・女子52名)2クラス合同
テーマ:なぜ堺で自転車産業が生まれたの?
授業展開フロー(ワード)
「どうして堺で自転車なの?」(2時間〜)
■自転車への関心を高めるクイズなど
■堺の自慢できる産業をグループで考える…
■どの産業が自転車とかかわりがあるのか各自で考える
■グループごとの発表(資料の配布)
■刀、包丁、鉄砲、自転車の関係解説
■自転車博物館訪問にむけての宿題説明
6/25 自転車博物館に行ってみよう!(2時間)
■自転車の歴史に関するビデオ鑑賞
■クラシック自転車のレプリカ試乗(雨天のため中止になりました)
■自転車博物館 館内見学、ビデオを鑑賞しての質問会
■感想文を書いてみよう!
「まちと自転車の問題」or「未来の自転車をデザインしよう」へ継続
■
B小学校3学年(男子26名・女子26名)2クラス個別進行
テーマ:「自転車から見て、わたしたちの町大発見」全30時間
授業展開フロー(ワード)
■ねらい:子どもが大好きな自転車からの視点で、
自分たちのまちについての発見を促し、交通安全や、
マナー、ルールについての意識を高める。
また、ひやっとしたことの経験や校区内での危険な場所の情報を集め、
校区のまちを振り返り、危険な場所を下級生、上級生に発信する。
■危険な道を調査し、発表しよう(12時間)
■見つけた危険な道を発表しよう(2時間)
■危険な道での運転について話し合おう(2時間)
■危険な道をみんなに伝えるアイデア(2時間)
(2組のみ)〃 発表の続き&交通標識について考える (3時間)
■アイデアを実行しよう!発表準備(6時間)
■発表!まちをしょうかいしよう(4時間)
■C小学校 3学年(男子34人・女子35人)2クラス個別進行
テーマ:「自転車の“わくわく・なんでも・ふしぎ”を発見しよう!」全21時間
授業展開フロー(ワード)
■ねらい:関心度の高い自転車利用という視点から、安全運転を学ぶとともに、
ルールやマナー遵守などの社会参加に対する素地をつくる。
■自転車の“ふしぎ”を考えよう!(2時間)
●導入自転車クイズ→関心喚起
●“ふしぎ”ワークショップ(ワークシート活用)
ペアになり、お互いの楽しかった、こわかった経験(場所情報も)を
インタビューし、発表。自転車の“ふしぎ”を抽出する。
例)ブレーキなど構造的なふしぎ、二人乗りなど危険走行のふしぎ、
ルール・マナーに関するふしぎ、なぜみんな自転車に乗るのか?
どんなところが危険なのか?なぜ盗まれるのか? etc
●個別“ふしぎ”について関心を膨らませ解説(“ふしぎ”の答えは出さない)
※楽しい・こわい箇所については拡大地図にマッピング
■校区の「自転車ふしぎ地図」を研究しよう(8時間)
●グループ別に「しらべ」実施“(ワークシート活用)。
自転車が楽しい場所探検、危ない場所探検、自転車乗り方実験、
まちの大人マナー調査、駐輪場調査、おまわりさん調査、
自転車屋さん調査、インターネットで調べる etc
●「しらべ」のまとめ“(ワークシート活用)。
■発表を聞いて“ふしぎ”を発見しよう(1時間)
●グループごとで“ふしぎ”の調査結果を発表。
●発表を聞いて自分が一番関心のある“ふしぎ<課題>”を選び、
感想をまとめる。
〜2学期終了のため思うように進展できず〜
■“ふしぎ”をみんなに知ってもらおう!(10時間)
●“ふしぎ<課題>”グループ別に第三者に伝える方法
<課題解決法>を考える。
発表例)・注意が必要な場所MAP作成・自転車のよい点、悪い点の発表
・他学年に対して交通安全講習・独自の自転車免許(ルールブック)の作成
・啓発ポスタービラの作成・独自の交通安全標識の作成・ペープサート
・紙芝居・劇 etc
発表準備&発表
(2年生、交通ボランティアのみなさん、授業参観日と3回発表)
平成17年度の事業として、自転車総合学習の実践モデル校を
新たに数校選定して、実際に導入し、その結果や評価、
アンケートや実施状況の写真などを継続的に発信予定です。
※ホームページ準備中
(インターネットに接続できる環境が必要です。)
最新の実践事例が入手できますので、こちらも継続的に
チェックしてください。