自然環境保全というテーマはもとより、アウトドアサービスによる観光振興、教育的価値といった可能性について、残念ながら国内の評価は決して高くはありません。アウトフィッター(ガイド)やインストラクターに対する社会的な位置づけも同様です。これには70年代に輸入されたアウトドア文化が、日本独自の野あそび文化と合流して昇華していく一方で、バブル経済期に形成されたサービス体系が未成熟のまま現在に引き継がれた結果ではないかと考えられます。

 

 「体験型プログラム」として安易に提供されるアウトドアサービスが増加し、稼働率を追求する結果、優れた人材を消耗させ、あってはならない不測の事態も発生しています。また、質の低いアウトドアサービス提供は「あそびの消費」を加速させ、川原に捨てられたバーベキューセットが象徴的に物語るように、地域経済ならびにアウトドア産業界にとっても悪影響を及ぼしています。

 

 この国には四季を愛で、山川草木と一体になってみようというすばらしい世界観があり、自然環境に生かされて暮らすという基層文化が残存しています。これらをゆっくりと引き出すことで、成熟型社会に発信すべく独自の「行楽」サービスを構築しました。アウトドアが本来持つ可能性を多面的にとらえた、新しいビジネスモデルとして2007年春、稼動を開始します。

 

●お誂えのカヌー旅 「なみまくら」 公式サイト